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ポニ家の薬膳〜腎を養う〜

新型コロナ感染対策の緊急事態宣言が出てひと月が過ぎました。
わが家の小2息子にいたっては、あれ? いつから学校休んどるっけ? と、パッとは思い出せないくらいになりました。
ここ数日は、福岡で新たに発表される感染者数がグッと減りましたね。市内の雰囲気も少し落ち着いてきたように感じます。

ここ数ヶ月、私たちは目に見えない新型コロナウィルスへの恐怖、見通しの立たない予定や生活維持への不安、焦りをずっと抱えて過ごしています。

 

こういうとき、五臓のなかで最もダメージを受けるのが、「腎」です。

中医学で考える「腎」は、排尿に関わる腎臓としての役目のほかに、人が生きるために欠かせない気・血・水のもとを蓄える蔵とされています。
五行では、ギュッと凝縮するエネルギーを表す「水」に属します。
活動が優勢になる季節は冬。


冬の間、「腎」がせっせと働いていたときに、新型コロナウィルスのニュースが日本にも届きました。
「感染したらどうしよう」「仕事ができなくなった」「学校はいつはじまるの?」
不安な気持ちが凝縮のエネルギーにのって人の身体に停滞してしまい、腎をますます疲れさせています。
「腎=水気」がうまく巡っていないと、腎から気のバトンを受け取る「肝=木気」も十分に巡ることができません。

外出の規制が緩められ、登校や出勤が再開する日はもうすぐです。
「さあ!いよいよ〜!」と「肝=木気」をのびのび発動するために、今のうちに「腎=水気」を養っておきたいですね。

<家庭で取り入れやすい腎のための食材>
椎茸、黒ゴマ、ゴボウ、カリフラワー、ブロッコリー、キャベツ

イメージとしては、丸っこくてギュッと凝縮した形のものが多いです。

「水気」なので海で育つ魚介類もいいですね。ギュッと殻に守られた貝、殻があるエビが代表的です。

椎茸は、天日で干すことで薬効が高まります。
蓋つきの入れ物に水と干し椎茸2〜3枚を入れて冷蔵庫に常備しておけば、
戻し汁は汁物、煮物、炒め物の隠し味にできるし、椎茸は煮物にすると味がよく染みますよ。
ハピネス保育園のお昼の汁物には、毎日椎茸出汁を加えています。

わが家の子どもたち(小2男児・年少女児)は、コロナ以前から大きく体調を崩すことがありません。
家庭保育中も、ず〜っと元気いっぱい。
二人とも生まれたときから体が小ぶりで、とくに娘は先天性の成長障害を持っています。
でも、そんなことを感じさせない健康っぷりなのは、
毎日コツコツ食卓に忍ばせている補腎食材のおかげだな〜と感じています。

写真は、最近手に入れた「椎茸栽培キット」。5日めの様子です。
成長中の椎茸は上向きにぐんぐん育つ「木気」も旺盛〜!
たくさん収穫できたら干し椎茸にしようかな。
お気楽な顔したわが子たちも、親のザワザワを感じとってそれなりに腎がくたびれているはず。
椎茸さんたち、たくさん実って、わが家を助けてね〜!